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    青空を 水に写して  水芭蕉

写真は水芭蕉です。この日は五月晴れ、水溜まりに写った青空と、水芭蕉の白との対比に惹

かれ、思わずシャッターを押していました。    

●水芭蕉
  ミズバショウ(水芭蕉)
  サトイモ科   学名:Lysichitum camtschatcense

水芭蕉は、高原の湿地帯に咲きます、飛騨地方で4月下旬から5月上旬にかけて見頃です。

葉がバショウ(芭蕉)の葉に似ているので,この名前になったそうです。

白いのは花ではなく仏炎苞(ぶつえんほう)で,本当の花は中心部の黄色いところについてい

ます。

サトイモ科の大形多年草。雪解けのあと、葉より先に白色肉質の仏炎苞(ぶつえんほう)に包ま

れた黄 色の肉穂花序が出る。葉は長楕円形で、長さ約80センチメートルに達する。(大辞林


●水芭蕉の群生地 ニコイ高原(宮川村菅沼)

標高980mのニコイ高原では、白樺林が広がり清水が蛇行して流れる湿原(池ヶ原湿原)を

形成しています。約5ヘクタールの湿原に30〜40万株あるといわれる水芭蕉、リュウキンカ、

ザゼンソウが一斉に開花します。

木橋の遊歩道が整備されており、見頃は、ゴールデンウィークから中旬頃です。ここは残雪が

多く、ゴールデンウィーク直前に除雪され道路が開通します。それまでは、車では行けません。

打保地区からは、池ヶ原湿原まで林道が整備され中型観光バスも通行できます。

池ヶ原湿原までは、R360号から、菅沼地区を経ておよそ8キロです。ニコイ大滝と鍾乳洞が

ありますが、藪で覆われて見つけるのは、相当困難です。チャレンジしてみませんか? 但し、

年によっては、熊がエサを求めてでてきますので、特に沢の近くは注意が必要だそうです。

●美女峠

現在、見座沼や水バショウの咲く湿地帯、キャンプ場を含む「美女高原」一帯を指す。標高

985m、高山市内との標高差約400m、朝日村との標高差は約260mある。国道361号(旧県道

山松本線)上にあって、高山市朝日町、久々野町に位置する。しかし、昔からの街道の経緯を

知る人は、見座沼周辺ではなく旧江戸街道上にある峠の茶屋(後述)付近のことと認識してい

る人もいて、歴史にこだわると少しややこしくなる。現在の美女高原は春の新緑、水バショウ、

夏の涼しさ、秋の紅葉と、高原の自然が楽しめるところである。

●小鳥峠

高山市から国道158号線で荘川方面へ向かう途中にある小鳥峠を登り切ってすぐ左手に「小

鳥峠湿原植物群落」の看板があります。あまり広くはないですが、標高1,000mを越える湿原

には、他にもザゼンソウ、リュウキンカ、コバイケソウ、ショウジョウバカマやモウセンゴ等が見

られるとのことです。ゴールデンウィークとあって、多くの観光客がカメラ片手に散策していまし

た。

●ザゼンソウ(座禅草)

学名:Symplocarpus foetidus var. latissimus
別名:ダルマソウ(達磨草)
 
ダルマソウ(達磨草)という別名は,達磨大師にちなみます。

褐色(個体によっては黄緑)の仏炎苞(ぶつえんほう)の中に花茎があり、ミズバショウ(水芭蕉

)と違い、目立ちませんが同時期に、幾分乾いたところに咲きます。